■桜の季節


登場人物

・林 浅香 (はやし あさか)
三年松組在籍。妹は居ない。現在ではリリアンの女子大に通っている白川寧子と姉妹関係にあったが、卒業式の後に寧子にロザリオを投げつけて、その関係を破局した。その事実を知るのは関係者のごく一部で、それ以降誰とも深く親しくなろうとせず、常に一歩引いたような姿勢で、残り半年となった学園生活を送っている。元来は明るく無邪気で、朗らかな性格であったが、今ではそれは影をひそめている。当初はリリアンの女子大に進学する予定だったが、現在では外部の大学を受験するための準備と、勉強に追われている。この物語の主人公。
(チョコレートコート)

・伴 真純 (はん ますみ)
三年松組在籍。妹は居ない。クラスメイトの林浅香との間には、一種の緊張感のようなものがあり、クラスメイト達も気付かぬ訳ではないが、誰も指摘はしない。白川寧子とは親しい間柄で、今でも頻繁に顔を合わせる仲である。芯のしっかりした少女で、筋の通らぬ事を嫌う性格だが、自分自身の状況、歩んできた道のりのギャップが、彼女から自信を奪っている。リリアン女子大に進学予定。
(チョコレートコート)

・白川 寧子 (しらかわ やすこ)
リリアン女子大の一年生。おおらかで分別の有る精神年齢の高い人間であるが、時折意志の弱さを覗かせることがある。浅香にロザリオを投げつけられた直後は軽度の鬱状態になり、短期間だがカウンセリングを受けていたことも有る。その時期真純は、寧子につきっきりであり、それ以降二人は事実上の恋人関係にある。いまでは回復して、人並みに大学生活を送っている。
(チョコレートコート)

・河合 寛美 (かわい ひろみ)
二年藤組在籍。先ごろとある下級生と揉めたらしく、それが原因で毎日を消沈として過ごしている。クラスメイトの藤堂志摩子や二年松組の武嶋蔦子がそれとなく気を遣っているが、以前の勝ち気さはなりを潜め、ふとしたことで彼女の表情は曇り、物思いに耽ってしまう。半ば人生に絶望し、諦めている。一過性の思春期病になるか、それとも不治の病となるか、それは今後彼女が築く人間関係次第。
(不器用姫)

・三池 さゆり (みいけ さゆり)
一年椿組在籍。気は弱いが、いざという時には思ったことをはっきりと伝える少女。以前はおどおどと、毎日何かに怯えるような挙動を見せていたが、今ではのびのびと、人が変わったように開放的な雰囲気を纏っている。クラスメイトとの関係も良好。
(不器用姫)

・藤原 葉子 (ふじわら ようこ)
一年椿組在籍。田沼ちさとを姉に持つ。三池さゆりとは友人関係だが、最近の豹変したさゆりに若干の戸惑いを隠せない。感受性と思い込みが強く、そんな自分に最近嫌気がさしている。姉の友人、島津由乃に若干の苦手意識を抱いている。
(オリジナルキャラクター。『名探偵の中の人シリーズ』より)

・柊 由宇 (ひいらぎ ゆう)
二年桜組在籍。曲がった事が嫌いで、強い正義感を持つ、二年桜組の学級委員長。真面目でひたむきに物事と向き合う由宇に対するクラスメイトの信頼は厚く、みなに一目置かれる存在だが、からかうと面白いという理由から、クラスメイトに楽しい玩具扱いされることもある。春に転校してきた結城桜をライバル視しているのは、余りにも有名な事実。天然気味な桜に、その気が全く無いこともまた。
(オリジナルキャラクター。桜組伝説アンソロジー用作品、『etude』の悠とは別人)

・巻原 藍 (まきはら あい)
二年桜組在籍。由緒有る家柄の生まれで、多少時代掛かった口調なのはその影響が強い。沈着冷静な性格で、二年桜組の副委員長も勤める。個性派揃いの桜組を纏めるのに四苦八苦している由宇を、影に日向に支えている。由宇とは十数年の付き合いで、ツーカーの仲。
(オリジナルキャラクター。桜組伝説アンソロジー用作品、『etude』の亜衣とは別人)

・結城 桜 (ゆうき さくら)
二年桜組在籍。春に家庭の事情でリリアンに転校してきた。明るくて朗らかで優しい。まるで天使のような少女で、一躍桜組の中心人物となった。由宇にライバル視されているが本人は気付いておらず、由宇に対しても藍に対しても、分け隔てなく接する。特に由宇に対しては、あけっぴろげに好意を露にして無自覚に由宇を困らせている。
(オリジナルキャラクター。桜組伝説アンソロジー用作品、『etude』の桜とは別人?)

・不破峰 咲 (ふわみね さき)
二年桜組在籍。文芸部所属。物静かな性格で、必要以上に口数は多くない。今年の学園祭の出し物で、桜組伝説を提示した張本人。いつも騒がしい桜組に辟易しているが、同時に楽しいと思っているのも事実。
(オリジナルキャラクター。桜組伝説アンソロジー用作品、『桜の葉』、『etude』より)

・嘉端 紫音 (かはな しおん)
二年桜組在籍。どちらかというと目立たない性格だが、時折抜けたことを言い脚光を浴びてしまうこともしばしば。秘密裏にHPを運営し、趣味で小説を書いているのだが、どうやら不破峰にはばれているらしい。無論紫音はそれを知らない。
(オリジナルキャラクター。桜組伝説アンソロジー用作品、『桜の葉』、『etude』より)



 未完。
 (おいおいおい、こりゃ幾らなんでもあんまりだろう)
 (まあいいじゃん。未完には違いないんだからさ)






▲マリア様がみてる